涅槃会 2月15日 お釈迦様の亡くなられた日
曹洞宗では、2月15日、お釈迦さまがご入滅、完全なる涅槃に入られた忌日として、涅槃会法要を営みます(地域の慣習により、月遅れで営む等、時期が異なる場合があります)。
一般的には、お釈迦さまが沙羅双樹のもとで涅槃に入られたご様子を描いた涅槃図を掛けたり、
涅槃像を祀り、『仏垂般涅槃略説教誡経』(略して『仏遺教経』)をお唱えします。
『仏遺教経』は、お釈迦さまの御遺言ともいうべき御教えで、その有名な一節に、
「世皆無常、会必有離。勿懐憂也。世相如是。
(世は皆、無常にして、会うものは必ず離るること有り。
憂いを懐くことなかれ。世の相はかくの如し)」があります。
『平家物語』等の日本文学において「生者必滅」「会者定離」などと
盛んに引用されますので、
皆さまも、言葉としては親しみがあるのではないでしょうか?
但し、お釈迦さまの御教えとしては、「生者必滅」「会者定離」を、
ただ儚さと捉えるだけではなく、そうであればこそ、どのような事柄にも、
感謝の気持ちを見出すように勤め、一時一時を丁寧に、
精進して生きていかなければならないでしょう。
涅槃会に臨み、改めてお釈迦さまの御教えを偲ぶことといたしましょう。
~曹洞禅ネットのメルマガから転写しています~
當寺にも伊達家より拝領した涅槃図が存在したとのことですが、
何らかの事情で流出してしまいました。
現在の所蔵している涅槃図は、私がなんとか買える範囲の物を
用意してお祀りしております。(江戸後期作成の物)
絵の善し悪しでは無く、その行事を行うことが
大事と思いつつ毎年2月1日~佛遺経を拝読しております。
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