
甘茶に込める慈悲の心 ―― 一足早い降誕会のお勤め
皆さま、こんにちは。
春の陽光が本堂を優しく照らす季節となりました。
4月8日の**「降誕会(こうたんえ)」、いわゆる「花まつり」を前に、
当山では本日4月5日、本堂に降誕仏**をお迎えいたしました。
坐禅会の皆さまと共に、本日は日曜の坐禅会ということもあり、集まった皆さまと共に、
少し早めではありますが、お釈迦さまの降誕会の法要を執り行いました。
静寂な坐禅の時間のあと、皆さまと共に花御堂(はなみどう)を囲み、
お一人ずつお釈迦さまに**「甘茶」**を注いでいただきました。

甘茶を注ぐという「布施行」
この甘茶を注ぐ作法は、お釈迦さまが誕生された折、
祝福の「甘露の雨」を降らせたという言い伝えにちなんでいます。
私たちが何気なく行っているこの「灌仏(かんぶつ)」という行為は、
実は尊い「布施行(ふせぎょう)」のでもあります。
お釈迦さまに直接お給仕をし、真心を捧げる。
見返りを求めず、ただ純粋な感謝の心で甘茶を注ぐその一さじには、
自分では意識せずとも、計り知れないほど大きな功徳(くどく)がある行です。
お釈迦さまに直接、甘茶(慈しみの雨を)捧げるという体験は、
私たちの心を清め、仏さまとの縁をより深く結んでくれるものです。
皆さまもお参りください
本堂のしつらえは今月下旬までは整えております。
この「甘露の雨」を捧げる尊いご縁を、
ぜひ多くの方に結んでいただければ幸いです。
皆さまの掌(てのひら)から注がれる一さじの甘茶が、
皆さまご自身、そして大切な方々への恵みの雨となりますように。
合掌